4.ヤマハ JOGシリーズ
90今日はヤマハJOGの御紹介です。 あまりにも有名で「どこが珍しい?」 と言うお声も聞こえて来ますが、僕的にはこのジョグというスクーターには「王道の中に光るモノ」を感じるのです。 しかし、ジョグはスクーターのカローラとは言えませんね。やはりず抜けた王者の存在があるからです。 まずは歴代JOGのご紹介から。
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しかし、ジョグはスクーターのカローラとは言えませんね。やはりず抜けた王者の存在があるからです。 いつかやるつもりです「ホンダスーパーカブ」
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この王者はもう原付バイクの世界を飛び越していますからその点では原付スクーターの中の……と言うカテゴリーで考えたとしたら……自動車で言うところの「日産サニー」くらいには、行けるかな?(賛否あるとは思いますが) さて、まずは年代別のバリエーションをみてから、この大事典では少し的を絞って行きます。 あまりにも多くのバリエーションがありすぎて、ひとつひとつが薄くなりがちだからです。 ファンの方からしたら、賛否あるとは思いますし?好みもあるでしょうから、その辺はお許しいただき、僕はこのジョグのなかから3台に絞ってお話ししたいと思います。 まずは「所有歴のある」スーパーJOGZRから行ってみます。
ヤマハ スーパージョグZR (1997年)の基本スペック
メーカー | ヤマハ | エンジンタイプ | 空冷2サイクル・クランク室リードバルブ |
---|---|---|---|
モデル名 | スーパージョグZR | エンジン始動方式 | セル・キック併用 |
タイプ・グレード | - | 最高出力 | 7.2ps(5.3kw)/7000rpm |
動力方式 | - | 最大トルク | 0.74kg・m(7.3N・m)/6500rpm |
型式 | 3YK | 車体重量(乾燥重量) | 66kg |
排気量 | 49cc | 車体重量(装備重量) | 70kg |
発売開始年 | 1997年 | パワーウエイトレシオ | 9.2kg/PS |
燃料消費率 | 55.0 km/L ( 30 km/h走行時) | 全長・全高・全幅 | 1625mm × 1020mm × 660mm |
燃料タンク容量 | 4.0リットル | シート高 | - |
航続可能距離 | 220.0km(概算値) | フロントタイヤサイズ | 90/90-10 40J TL |
燃料供給方式 | キャブレター | リアタイヤサイズ | 90/90-10 40J TL |
ヤマハ スーパージョグZR (1997年)のサービスデータ
標準装着プラグ | BPR7HS | スプロケットサイズ | ドライブ(前) - ドリブン(後) - |
---|---|---|---|
プラグ使用本数 | 1本 | チェーンサイズ | - / - |
プラグギャップ | - | バッテリー型式 | YT4B-BS |
エンジンオイル全量 | 0.8L | ヘッドライト | 12V 35w/36.5w ライトタイプ: PH8 P15d-25-3-130度 |
オイル交換時 | - | ヘッドライト備考 | 12V 35w/36.5w |
エレメント交換時 | - | テールライト | 12V 18w/5wS25 |
フロントウインカー定格 | 12V 10w | リアウインカー定格 | 12V 10w |
ヤマハ スーパージョグZR (1997年)の詳細サービスデータ
このバイクは息子がチューン済のバリバリバイクを所有していたのをバリオス250に乗り換えた為に私が譲り受けたモノです。 チャンバー付きでしたのでその音は、近所迷惑そのものと言える代物でしたが、50ccでありながら楽に80近く出る代物でした。 でも、しっかりとしたメンテナンスは怠っていたので、時々調子が悪くなっていましたので、整備方々
、マフラーをノーマルに変え、駆動系とキャブのOHをしました。 元々リミッターカットがついていましたので、社外ノーマルの新品のマフラーに付け替えて、このジョグ君はとても紳士的な大人しいけど早いスクーターへと変身しました。
このバイクの素晴らしいところは「足回り」(サスペンション)です。 スクーターの足回り(サスペンション…凸凹を吸収するバネのこと)と言うのは、かなり千差万別です。これはこの手のバイクが「新車販売価格」にも戦略があるので(売る側の都合) 良いバネを付ければ、良いバイクになるけれど、それでは販売価格が高くなってしまうので、この手のバイクはどうしても.あらゆる面での「コストカット」は、仕方がない部分がありました。 スズキのチョイのりは、極端な例だとしても、バネにお金のかかっていない原付きバイクは、多々有ります。 しかしながらこのスーパーJOGZRには、ホンダとスズキに、手強いライバルがいました。 ホンダでは「スーパーDIOZX」
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スズキでは「セピヤZZ」
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と言うライバルがいて、この3台は原付きスクーターの最高峰をメーカーのプライドをかけて争っていたのです。 当時の「若い人の原付き乗りの憧れ」の最高のスクーター達だったのです。 エンジンは当然当時の規制最高値の7.2馬力で並び、リミッターカットされれば、80超えも楽に出るバイク達でしたから、ジョグZRもしっかりとしたバネを装備していました。 このジョグのしっかりとした足回りは高速域で真価を発揮していました。 高速コーナーでも細かい凸凹でも、暴れることなくしっかりと車体を支えていて、なによりも安心感がありました。JOGのフロントフォクは太く見えますが、とてもしっかりとしたフロントフォーク(前タイヤのバネ)ですね。この見た目の通り、しなやかでボトム(底突き)もしにくくかと言って「フニャフニャ 」なわけでもなく「お金のかかったバネ」って感じでした。おそらくこの時代の「規制前2サイクル7.2PS JOGZR」の評判が口コミでも「原付きスクーター最速」という人が多いのではないでしょうか?
次にご紹介したいのは、「JOGスポーツ90」です。
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ヤマハ ジョグスポーツ90 (1997年)の基本スペック
メーカー | ヤマハ | エンジンタイプ | 2サイクル・空冷・クランク室リードバルブ |
---|---|---|---|
モデル名 | ジョグ90 | エンジン始動方式 | セル・キック併用 |
タイプ・グレード | - | 最高出力 | 8.5ps(6.3kw)/7000rpm |
動力方式 | - | 最大トルク | 0.89kg・m(8.7N・m)/6500rpm |
型式 | - | 車体重量(乾燥重量) | 67kg |
排気量 | 82cc | 車体重量(装備重量) | 70kg |
発売開始年 | 1997年 | パワーウエイトレシオ | 7.9kg/PS |
燃料消費率 | 58 km/L ( 50 km/h走行時) | 全長・全高・全幅 | 1630mm × 1005mm × 640mm |
燃料タンク容量 | 3.5リットル | シート高 | - |
航続可能距離 | 203.0km(概算値) | フロントタイヤサイズ | 80/90-10 34J TL |
燃料供給方式 | キャブレター | リアタイヤサイズ | 80/90-10 34J TL |
ヤマハ ジョグスポーツ90 (1997年)のサービスデータ
標準装着プラグ | BPR7HS | スプロケットサイズ | ドライブ(前) - ドリブン(後) - |
---|---|---|---|
プラグ使用本数 | 1本 | チェーンサイズ | - / - |
プラグギャップ | - | バッテリー型式 | FT4L-BS |
エンジンオイル全量 | 0.8L | ヘッドライト | 12V 30w/30w ライトタイプ: PH7 |
オイル交換時 | - | ヘッドライト備考 | 12V 30w/30w |
エレメント交換時 | - | テールライト | 12V 21w/5wS25 |
フロントウインカー定格 | 12V 8w | リアウインカー定格 | 12V 8w |
ヤマハ ジョグスポーツ90 (1997年)の詳細サービスデータ
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1990年発売の「小さなボディに大きなエンジン」という私の大好きなパターンの種類です。本来原付き2種だから「2人乗り」可能にしてもよいのにこの「JOG90スポーツ」は一人乗り専用でした。この「速さ」に特化した「作り」がたまりません。しかしこのコンセプトでなんとか「2人乗り」が叶えられないか?というワガママには、こんなバイクが有りました。
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ヤマハアクシス90!これは「JOG」より少し大きなバイクでした。それでも原付き枠には収まっていたバイクだから「小さくて、早くて、2人乗り」という希望が叶えられるバイクですが、こうなると「アクシス90」まで足を伸ばすなら・・・
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スズキアドレスV100に届くんじゃね????ってこともありますが・・・・。そうなるとやはり「JOG90スポーツ」の小ささはいいですよね。
もう一台は「JOGアプリオタイプⅡ(2)」
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型式 | A-4LV | ||
---|---|---|---|
全長(mm) | 1635 | 全幅(mm) | 630 |
全高(mm) | 1020 | シート高(mm) | 730 |
乾燥重量(kg) | 66 | 総重量(kg) | 71 |
サスペンション 型式(前) |
テレスコピック | サスペンション 型式(後) |
ユニットスイング |
キャスター角(度/分) | - | トレール(mm) | - |
ブレーキ型式(前) | 油圧式シングルディスク | ブレーキ型式(後) | ドラム(リーディングトレーリング) |
タイヤサイズ(前) | 90/90-10 40J・チューブレス | タイヤサイズ(後) | 90/90-10 40J・チューブレス |
型式 | 3KJ | ||
---|---|---|---|
エンジン種類 | 空冷2サイクルクランク室リードバルブ | 総排気量 | 49cc |
圧縮比(:1) | - | ボア(mm) | - |
ストローク(mm) | 最高出力(kW/rpm) | (7.2PS)/7000 | |
最大トルク(N・m/rpm) | (0.74kg・m)/6500 | 始動方式 | セル、キック併用式 |
点火方式 | C.D.I.式 | クラッチ方式 | - |
変速機型式 | - | 燃料供給方式 | キャブレター |
潤滑方式 | - | 燃料タンク(L) | 6.0 |
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何がいいってこのバイク・・・・「JOGアプリオ」というのが、JOGの派生モデルではあるけれど、どちらかと言うと「若者向けバリバリ」イメージのある「JOG」に対して「アプリオ」はとてもおとなしいイメージのモデルなのです。それもそのはずでこの「アプリオ」・・・名前はJOGなんだけれどコンセプトはおとなしくてファッショナブルな「ビーノ」に近い
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こんなソフト路線の「アプリオ」でありながらそこに「7.2PSのエンジン」をのせ、フロントに「ディスクブレーキ」(カブなどでよく見かける太鼓のような形をした(ドラムブレーキ)より高級品)を装着した、「羊の革を被った狼」の様相を呈していたのでした。こういう「造り手」の想いって大好きです。
『見た目はおとなしそうだけれど走らせたら速い』ってカッコいい!!っておもってしまうのでした。