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懐かしの原付きバイク大辞典 (Nostalgic moped bike dictionary)

より多くの人に原付バイクの楽しさを知ってもらいたい

20.教習所で出会ったNC700というバイク

 

 

 

私が教習所時代に大きな影響を受けた「NC700」が世に出たころは、いくら「ニューミッドコンセプト(NC)」を謳ってもなんだか「しょっぱいバイク」ってイメージが強かったように思います」。

 

プラスチックを多用したようなチープな雰囲気。CB400SFにもPSで負ける「50PS」の低パワー(NC750にマイナーチェンジして58PSになったけど)

 

 

「遅そう・・・ダサそう」って空気があった気がしますが・・・私は教習所で一目見て、自分でも卒業までお世話になるこの「NC700S」について調べましたが・・・

 

 

驚きましたね!!!!

 

『なるほど!!!メーカーの新しいバイクの考え方』今までのスピード、パワー、高級志向、電子制御の追求を一旦お休みして、もっと低価格で、使わない性能は削って、「実用充分な求め安くて乗りやすいバイク」を追求したこのNCの「コンセプト」に心底惚れてしまったわけです。

 

NC700S

NCの大きな特徴でもある、本来の燃料タンクのところに「トランク」があるのは、昔のホンダの原付バイク「NS-1」とスズキの250ツアラー「アクロス」だけです。

 

 

NS1 バイク館

アクロス250           RIDE HI

この大昔の「燃料タンクのところにトランクを設置する」という発想は元々車に比べて「積載能力の低い」・・・バイクという乗り物にとっては画期的なアイディアだと思いますが、前述2台は大ヒットはしなかったし、この「燃料タンク場所にトランクを設置する」という素晴らしいアイディアにユーザーは反応しませんでした。

 

 

そこをあえて「NC」に搭載してきたのには、想像ですが担当者の中にこのい「トランクの便利性」を強い信念で持っていた方がいたに違いないかと思います。

 

NCのトランク           ダムツーリング

 

 

OHC668cc

そして668cc並列2気筒エンジン。前傾が強く低重心。

エンジンの諸元は、

NC700 最高出力50PS 6250rpm(CB400SFは58PS 11500rpm)

NC700 最大トルク6.2KG 4750rpm(CB400SFは3.9kg 9750rpm)

 

50psの最高出力なんて400以下じゃん!!!ってところが、長年諸元に惑わされてきた多くの人の勘違い。

 

初登場2012年当時の評判は昨今2026年にはマイナーチェンジで「NC750X」になってようやくその評価が大きく高まってきた感じがします。

 

恐る恐る買って乗ってみたゆーざーの口コミでこのバイクの「本当の良さ」が認知され浸透してきたように思います。

 

まずは名車CB400SF君には申し訳ないけれどもう少しお付き合いいただいてこの「NCシリーズ」の引き立て役を同じホンダの身内として引き受けていただきましょう。

 

50と58・・・・たしかに数字だけ見れば8PSもCB君のほうが上ではあるけど、この発生回転数を見るとわかるようにCB君が50PS出すのには、約1万回転エンジンをぶん回さないといけないけれど、「NC」は6750回転で50PS出せる。

 

またトルクにしてもパワーとは違い「排気量の大きさ」に影響を受ける「最大トルク」は数字的にも1.6倍大きく、しかも発生回転数も半分の位置でトルクが出てる。

 

 

「NCは結構早いよ!」

 

という口コミは、まんざらではなく特に「信号待ちからのゼロ発進」は法定速度の60キロくらいあっという間に到達する。しかも無理なく爽やかに・・・・・。

 

これはNCの低回転エンジン特性のたまものです。この対極にいるのは「ZX250RR」に代表される、高回転型エンジン搭載車。46PSを16000rpmで発揮するエンジンは、確かに高音のジェット機のような排気音とともにその加速フィーリングは素晴らしいと思うし、若い人には「魅力ある刺激」だと思う。

 

でも実用域ではちょっとひねれば「スカっと」速度が出たほうが気楽・・・・

 

 

 

 

19.還暦おやじの大型バイク免許にチャレンジ!!

同窓の仲間内でも「老後の趣味はどうするのか」という話題が出ていました。

 

僕は昔から「バイク好き」だし学生時代から「バイクと言えば僕」「僕と言えばバイク(GT380)」のイメージもあって親友たちの中にも「老後はバイク」って機運もありましたが・・・

 

自分は生涯「中型免許」で充分だろうと思っていたし、最近の400ccの性能なら不満もないだろうと思っていました。実弟の「Z900RS」の乗るまでは・・・・・

 

実弟のZとツーショット

やはり、あこがれの「Z2」を彷彿とさせるそのスタイルは、「眺めていて飽きない」

 

それに「排気音」!!!音が良い!!!昔は「排気音」に相当うるさい時代があって「暴走族」(現珍走団)の影響下でノーマルの「排気音」は相当おとなしく飼いならされた音でしたが、時代が変わり「音量規制」はあるものの、その排気音には「メーカーのこだわり」を強く感じましたね。。

 

400ccではまず出ない「大型バイク」の迫力!重低音の響き!

 

こりゃ「老後の趣味」は「バイク」」で決まりだな!

 

ということで、さっそく「教習所通い」を始めました。

18.リターンバイクの第一弾。XL250ディグリーというマイナーバイク。

XL250ディグリー

まあ、マイナーなバイクですね。私が「リターン」するにあたっては、自分の中のこだわりとして・・・

「高速道路を走れること」(250以上クラス)

「実家のある、三浦半島を走るのにオフもそこそこ走れること」

「予算のかからない・・あまり人気車ではないこと」

「軽くて(バイクが久々だから)出足が良いこと」

 

などでしたが、そんな中で候補に挙がったのがこのバイクでした。憧れも含めた候補車には

「DT230ランツァ」や「TDR250」の2サイクルや「ジェベル250.200」「スーパーシェルパ(古いほうね)」「KLE250アネーロ」なども考えました。

 

「オンロードマシン」はSSでもツアラーでも「三浦半島を走る」となると「メインの道路」だけで子供のころから慣れ親しんだ「脇道の数々」へは入り込みにくい。

 

かといって「CRM250」や「TT250レイド」「KLX250」などの本格的オフ車に乗れるようなスキルも体力もないことは自覚しているので、2010年代まだ「アドベンチャー系」が出ていない時代私が求めていたのはそのあたりだったのかも知れません。

 

水冷4バルブDOHCエンジン

メインの魅力はこのエンジン、25PS/8000rpm、2.5kgm/6500rpm、とまあまあの性能。また・・・当時は買う人なんているの?なんて思った最新のレーサー「NR500」に採用された「NSシリンダー」なるものが奢られていて、同じエンジンを積んでいた「AX1」よりオフを意識した後出しバイクのような感じでした。

 

きっとAX1は、それなりだったのかもしれないけれど、市場はもう少し「セローチック」な方向性を求めているのか???ということだったのか?

 

次の魅力は足つき性。シート高790mmというのは、「この手のオフっぽい」バイクの中ではとても優秀な部類で「リターンの不安」からしたらとても魅力でした。

 

 

実際に乗ってみて感じ、また弟が「ヤマハトリッカー」を所有していたので、乗り比べてみて、このバイクのエンジンは、低速から沸き上がり~かなりの高速域まで「ストレスなくブン回る」とても素晴らしいエンジンであることがわかってきました。

 

 

しかしリターン前はこのブログの前半にも登場してますが、私のバイクライフの中年時代は「スクーターいじり」を趣味にしていましたので・・・・・・

高速道路を走る機会が無かった。

 

 

それがいざ高速道路を走ってみると・・・・ディグリーの加速やパフォーマンスはなかなかなのに「風が!!!」・・・・何せ「風が」下道とレベルがまるで違います。

 

 

そこで私はアドレス110でも付けていてその効果をわかっていた私は、このディグリーにロングスクリーンを付けることにしました!!!

はっきり言って!!!ダサい!!!ダサすぎる!!!

 

この手のこのスタイルのバイクには全く「似つかわない」およそ「カスタム」とは言えない仕上がり・・・・・

 

でも「そんなの関係ねえ!!そんなの関係ねえ~~~!!!」

 

バイクがせっかくパフォーマンスを発揮してるのに、「乗り手の自分が」風のせいでスロットルを躊躇するなんて・・・許せねえ!!!

 

ということで・・・・・(落ち着け)

 

もう一つの問題・・・「スクーター」の利点に「積載性」があります。ディグリーのようなバイクでは背中に荷物を背負って走るのが当たり前の定番ですが、私はあえて「でかい「安物のトップケース」を付けてしまいました!!!

 

まったくもって酷いことになってます。見た目は全く気にしてない・・・まあトップケースはカラーが選べたのでディグリーのカラーに合わせましたが・・・・

 

 

「高速ぶっ飛ばし」が希望なのに、キャンプに行くこともないのに・・・・。

 

そしてこれが・・・エライことに・・・・・

 

 

 

 

もともとスタイルは「オフ車」です。タイヤもブロックタイヤです。トップケースに荷物を積んで(リヤ荷重)、見事な大きさのフロントフェンダー・・・・

 

これで調子に乗って高速道路をぶっ飛んだら・・・・・・

 

まあ「国内制限最高速度」を出すとハンドルが「マッサージ器」に早変わり!!!単なる振動ではありません。ガタガタ!!!ブルブル!!!震えるいわゆる「シミー現象」が発生します。

 

 

エンジンには、まだ余裕があります。「もしかして万が一、タイヤのバランスかな???」なんて暢気なことを考えて「よっしゃ!!」とスロットルを、もおヒトヒネリ!!「おりゃ~」・・・

 

シミーは酷くなるばかり・・・・WWWW

 

「だめだこりゃ」諦めました。

 

近々アップするつもりですが、わが青春の「GT380」も実弟の「XJ400ZS」もこんなことは起こりえなかった。

 

RBに持ち込み、丁寧な低姿勢で、「タイヤとホイールバランス」「フレームの歪み」(RBはテスター完備)を見てもらいましたが「まったく異常なし!」

 

親切なRBの工場長「やるとしたら、タイヤをオンロード用に変える」か「スクリーンはフロントを持ち上げてるかもしれません」

 

またバイクに詳しい「ネッ友」に聞くと「巨大なアップフェンダーのせいかもよ???」と言うご意見もあり・・・

 

確かにあれだけデカい「フロントフェンダー」なら走行風でフロントを持ち上げる力が発生してもおかしくはない。

 

ということで、フロントを「ダウンフェンダー」に改造することにしようと思っていた矢先・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Z900RS

実弟のZ

実弟がなんと大型バイクの免許を取って「Z900RS」を購入したという・・・・・

 

 

 

 

 

『!(^^)!兄貴も大型取ったらあ????・・・ルンルン!!!』

 

 

早速、非公道で乗らせてもらった!「すべての次元が違いすぎる!!!!」ということで、ディグリー「カスタム計画」はここでお休みとなり、いよいよ「大型バイク免許」にチャレンジすることとなりました。

 

もう還暦なのに・・・・・・・・・・WWWWWWWWWWW

 

 

 

 

 

 

 

 

 

17.ご挨拶~~~「懐かしの原付バイク大辞典」の守備範囲を少し広げます!

随分長い間放置していたもんです・・・5年ぶりらしい。

 

このブログ「懐かしの原付きバイク大辞典」は、その名の通り原付や小排気量バイクへの思いを中心に書いてきました。

しかし、長くバイクに乗ってきた中で、「これは書き残しておきたい」と思うバイク達がたくさんあります。

原付愛は今も変わりません(笑)

ですが、排気量に関係なく、私のバイク人生の中で印象深かったバイク達の思い出やレビューも、このブログに少しずつ加えていこうと思います。

例えば…

・Z250LTD
・GS250FW
・XL250ディグリー
・NC700X DCT
・NT1100
・KTM 390 Duke
・KSR110
・バーグマン200

などなど。

「原付き大辞典なのに大型も出てくるのかい!」というツッコミはごもっともです(笑)

でも、どのバイクにも、それぞれの時代の思い出、失敗、楽しさがあります。

昔を懐かしむ同世代の方にも、今の若いライダーさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。

今後ともよろしくお願いいたします。

17. 「ホンダ・スーパーカブ」の子どもたち。

さて。キングオブオートバイ「ホンダスーパーカブ」の第3弾。「ホンダスーパーカブ」(スーパーカブの子供たち)をお送りいたします。 15。16の(スーパーカブのおもしろい仲間たち)でも前段で書きましたが、「ホンダスーパーカブ」があまりにも偉大すぎて、スーパーカブ本体のことを語るには私のスキルと経験では、数多くのスーパーカブのプロフェッショナルの方々に申し訳なく、また中途半端な情報を書き連ねるのもお恥ずかしい話なので、敢えて、スーパーカブの「周辺について」特化して書いています。

 

今回はスーパーカブの子どもたちと題しまして、スーパーカブが世に与えた影響を受けて、またメーカーの思惑の想像も織り交ぜながら、スーパーカブがあったからこそ生まれてきた子どもたちを何台かご紹介いたします。

 

ヤマハ・ギア」「ホンダ・ベンリー」「ホンダ・トピック」(番外として)「ホンダ・ジョルカブ」をお届けします。

 

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1994年発売の「ヤマハ・ギア」です。スクーターの爆発的人気も陰りを見せましたが、それでも世の中に「スクーター」と言うジャンルは間違いなく固定化して、アクセルとブレーキだけの操作で発進から最高速度までカバーできる「Vマチック」(CVT)の一般化によって、王者「スーパーカブ」の左足によるシフトチェンジすら面倒になってきた時、仕事で頻繁にゴー・ストップを繰り返す「新聞配達」や「郵便のお仕事」の方たちにとって、左足でギヤチェンジしなくてもいい「スクーター」のような業務車があったら便利なのになあ・・・。と言う希望はあったはずです。

 

こういう声はメーカーにも絶対に届いていたはずで、王者スーパーカブの牙城を切り崩す絶好の機会の一つでもあったと思います。

 

そんな中、ホンダとヤマハはまたまた開発競争となり、王者の牙城を崩したいヤマハがまず先に1994年この「ギア」を登場させました。

 

スクーターにより近いデザインとするために「フラットフロア」(足を置くところが平面)を取り入れながら3本のフレームで通常の2倍の剛性強度をもたせ、前後のバネも重量物を載せてもしっかり機能する油圧バネを採用し、リヤのキャリアの場所は平面にしてなおデッキの高さを620mmとして積み下ろしをしやすくし、(「ヤマハメイト」の荷台の高さは710mmでした)ホイールは小回りの利くフロント12インチ、リヤは幅広の丈夫な10インチタイヤとし、ホイールは放熱効果の高い「アルミホイール」とし、またフロントにバスケットを取り付ける時はフロントに載せた荷物(新聞など)の重さでハンドルに影響が出ないようにボディに直接マウントできるようにし、駐車スタンドを楽にスタンド掛けと解除がしやすい装備車を設定。さらに会社名や店名を入れやすくボディカラーを「白一色」にした。

 

 

前の方でちらっと書きましたが、かくいうワタクシメも16歳から19歳半ばまで新聞配達少年で「スズキ・バーディ50」をメインに時々「スーパーカブ90」を使っていましたので、上記に書き出した「ヤマハ・ギア」の特徴は、全く今までの「スーパーカブ系ビジネスバイク」の欠点をすべて解決した乗り物になっていたのです。特にフロントのかごに新聞満載(配り始めてすぐの時間帯)のときはハンドルが超重くなってとても危険な状況に毎日なっていたのでした。

 

発売当初私も含めて猜疑的だった市場もその扱いやすさに徐々に「スーパーカブ系ビジネスバイク」から取って代わられるようになったと思います。

 

ホンダもおそらく情報は入手していただろうし市場のニーズもおそらく研究済みだったと思います。

 

翌年1995年にようやくホンダからも「スクーター型ビジネスバイク」が出ました。

 

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baikeblos.co.jp

「ホンダ・トピック」・・・話題???う~~ん「ギアにそっくり」ホンダからしたら悔しかったに違いないと思います。しかしギアの翌年追いかけるようにこのバイクが世に出たということは、王者「スーパーカブ」の欠点をよく研究し尽くした「ヤマハ・ギア」の優秀性を認め、依然王者の風格を保っている「スーパーカブ」の欠点をカバーしたこのタイプを出すホンダの柔軟性にも感心します。と思っていましたが・・・・

 

しかし、このモデルは2003年に生産中止となり第一次HY戦争「ビジネススクーターの乱」はヤマハに軍配が上がったように思えます。

 

その後この手の市場は当初は2台共、力の出やすい「2ストロークエンジン」でしたが、ホンダは2003年生産中止。ヤマハは2007年にインジェクションを装備した「4ストロークエンジン」になりました。

 

 

さて・・、ホンダもじっくり腰を据えて研究し直したのたのか、ギアの牙城を切りくずさんと2011年「ホンダ・ベンリイ」が満を持して登場します。

 

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「ホンダ・ベンリイ 50. 110」

「トピック」のときは付け焼き刃感が否めませんでしたが、さすがはホンダさん。今回はとても「ホンダさん」らしい独自性がありながらどっしり感があるデザインになりましたね。

 

そしてこの「ベンリイ」と言うネーミングからホンダの並々ならぬ自信とやる気を感じます。ホンダの中で「ベンリイ」と「ドリーム」と言うネーミングは満を持して出す自信作や定番のシリーズとして排気量を超えて名付けられるネーミングで「ドリーム」が「ホンダドリームCB750」に代表される大型車クラスのネーミング。「ドリーム50」なんていうのもありますが、これは「手軽に使える仕事用バイク」とは反対の「走り」とか「所有する喜び」とか「高い技術を製品化した」モデルに与えられるもので「ドリーム50」などは50CC原付バイクに4バルブDOHCエンジンを載せた「高価な原付」バイクだったりするわけです。

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honda.co.jp

これが「ドリーム50」です。なんかカッコいいけど「見るだけでいい・・」って感じ。

 

 

しかし「ベンリイ」は違うのです「身近」で「もっと便利に使ってもらいたい」「このバイクがあったら便利ですよ」から来ているわけで、ホンダがこのバイクに「ベンリイ」を付けたことは、ホンダのこのバイクに対する並々ならぬ本気度を感じます。

 

 

また時代の流れではありますがこのバイク「ホンダ・ベンリイ」は「中国ホンダ」(チャイナ)が生産し、これを「本家ホンダ」が「輸入販売」する形をとっています。

 

大きな違いは110CCの設定があることでしょう。やはり原付1種(50CCのみ)と2種(125CCクラス」には大きな差があると思います。免許さえあれば2種のほうが圧倒的に有利な感じがします。いずれはヤマハも黙ってはいないはずですが今の所「ヤマハ・ギア」は50CCのみしかありません。

  Yギア Hトピック Hベンリイ50 Hベンリイ110
価格 210000~ 185000~ 220000~ 260000~
全長 1850mm 1850mm 1845mm 1845mm
車重 98kg 91kg 110kg 120kg
パワー 4.3ps 5.5ps 4.4ps 7.9ps
トルク 0.42kg・m 0.64kg・m 0.43kg・m 0.88kg・m
燃料タンク 7.5L 5.4L 10L 10L
Fタイヤ 12インチ 12インチ 12インチ 12インチ
Rタイヤ 10インチ 12インチ 10インチ 10インチ
荷台高さ 620mm 620mm 620mm 620mm
荷台耐荷重 20kg 30kg 30kg 60kg
燃料供給 インジェクション キャブレター インジェクション インジェクション
生産国 日本 日本 中国 中国
燃費 66.9km/L 48km/L 65.2km/L 53.0km/L

 

さて、一覧表です。改めて見直すと「トピック」は付け焼き刃感アリアリです。デザインもよくよく見るとはっきりした理由のもとにデザインされた「ヤマハ・ギヤ」とは違い、あくまでスクーターを元に「ギヤ」を参考にして寸法合わせ?した雰囲気が感じられます。「ベンリイ」になってようやくホンダとしての「ビジネススクーター」バイクになった気がします。しかしみんな重いですね。フレームの剛性アップの影響ですね。

例えば、新聞配達仕様のプレスカブは87kgでした。さすがっす。

 

最後にもう一台ご紹介。これも知る人ぞ知る「ジョルカブ」です。

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これのどこが?カブと関係あるのか??ですが、少し見にくいかもしれませんが、左足を置くところをご注目ください。

 

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これはカブのシーソー式と言われるシフトレバーでこれを左足で普通は前を踏むと「シフトアップ」後ろを踏むと「シフトダウン」します。しかしこれも車種によってまちまちでこの形のシフトレバーの操作が一律では有りません。

 

話を戻しますが、上の「ジョルカブ」の左足を置くところには、このレバーが見えると思います。

 

普通のスクーターは無段変速になっていて、アクセルをひねれば、スタートから最高速までカバーしますからこの「シーソー式シフトレバー」は付いていません。スーパーカブ系はクラッチの操作は有りませんがギヤチェンジの操作はしなければいけません。これが面倒な人には辛い操作だし、私のような「シフト操作」が大好きでこれをガチャガチャやりながら町中を走り回るのが大好きだった人もいます。

 

「ジョルカブ」の元は「ジョルノ」と言います。

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bikeblos.co.jp

なんとも可愛らしい素敵なスクーターです。写真では見えませんんが、もちろんこの「ジョルノ」の左足を置く場所には何も付いていません。真っ平らです。

 

つまり「ジョルカブ」は「ジョルノ」のオシャレな見た目で「カブ」のようにシフトをガチャガチャ自分でチェンジしながら走りたい人向けに発売されたバイクなのです。

 

名前も「ジョルノ」+「スーパーカブ」=「ジョルカブ」

 

よくぞ、こういうバイクを作って売ってくれます。ありがたいことです。希少価値の高いバイクなので、中古車もお高いですが、ファンクラブなどもあるようで、私のようなタイプ(ガチャガチャやりたい)の方に支えられているようです。

 

そして何よりこのバイクの素晴らしいところは「カブのマネしたシーソー式レバー」をただ取り付けただけではなくて、カブの「エンジン+ミッション」をそのまま載せた(たった一台のスクーターために変速ギヤの設計を新しくするわけには行かない)わけで、その一番の恩恵は「燃費性能」にあります。王者「スーパーカブ」の得意科目の一つが「燃費」ですから。大元のジョルノは可愛いけれど燃費は58.4km/Lがカタログ値ですが、「ジョルカブ」は110km/Lなのです。これは全スクーターの中で一番です。

 

 

しかしながらこのバイクは無理な要望を無理に叶えたバイクなので「整備性」が極めて悪くプロ泣かせなバイクでも有名のようです。

16. 「ホンダ・スーパーカブ」のライバルたち。

さて。キングオブオートバイ「ホンダスーパーカブ」の第二弾。「ホンダスーパーカブ」(スーパーカブのライバルたち)をお送りいたします。 15の(スーパーカブのおもしろい仲間たち)でも前段で書きましたが、「ホンダスーパーカブ」があまりにも偉大すぎて、スーパーカブ本体のことを語るには私のスキルと経験では、数多くのスーパーカブのプロフェッショナルの方々に申し訳なく、また中途半端な情報を書き連ねるのもお恥ずかしい話なので、敢えて、スーパーカブの「周辺について」特化して書いています。

 

ヤマハメイト」と「スズキバーディー」

 

まずは「ヤマハメイト」から・・・。

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これは、私が所有していた「ヤマハ・メイトV80D」というモデルです。おそらく代表的なよくよく見かけるメイトの形だと思います。このデザインになるのは1965年からですので「スーパーカブ」生誕が1958年ですから、見た目はそっくりです。

 

調べてみると、細かいことを言えばフレームの作りもあちこち「スーパーカブ」とは違うのですが一般ユーザーが果たしてそこまで気にして選んでいたとは思えません。

 

ここでメイトの元祖をご紹介します。

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ヤマハモペットMF-1」と言います。なかなかヤマハらしいオシャレなスタイルだと思います。1960年前後のサスペンション(バネ)の形が今と違いますが、ピカピカのこのバイクなら今でも充分通用しそうなデザインですが、価格は「スーパーカブ」と同じ55000円でしたが、性能は1ランク下のものでした。

 

このあたりは、ヤマハがホンダの「ロードパル」に対抗した時、当時バカ売れしていた自転車っぽい「ロードパル」のデザインをあえて捨てて、フラットフロアを全面に打ち出した違った方向性のデザインから「パッソル」を発売したヤマハの経緯は、この「MF1」が決して成功しなかった経験から来たものかもしれないと勝手に思いました。

 

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次に出てきましたのが「メイトU-5」と言う形です。パット見はもう殆ど「スーパーカブ」ですね。しかし各所のデザインを見ると、ヤマハらしい「おしゃれな雰囲気」を強く感じます。

 

そして今でも「2サイクルエンジン」の燃料は「ガソリン」と「2サイクルオイル」の2つを給油しなければならない面倒な宿命がありますが、これより昔は今で言うところの「ガソリンタンク」に始めから「ガソリンと2サイクルオイルを混ぜたもの」を入れなくてはならず、オイルとガソリンの比率なども考えて入れなければならない手間は面倒なものでした。今でも芝刈り機などは「混合ガソリン」を使いますね。最近では農業系のホームセンターなどでは店頭で見かけます。

 

この手間を「ガソリン」と「オイル」を別々に入れてもバイクの方で自動で混ぜてくれる機構は大きなウリ文句として使われました。「ヤマハ・オートルーブ」と言います。(スズキですとCCISと言います。)

 

でも4サイクルエンジンの「スーパーカブ」ならその手間すら必要なくただ「ガソリン」を入れるだけですから、この辺も「スーパーカブ」が便利ですね。

 

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次に出てきてのが「Vシリーズ」です。これは50CCと70CCでスタートして、その後90CCも登場しますが、その後70CCと90CCが統合されて「V80シリーズ」となります。

 

この2サイクルのVシリーズは小排気量車ではやはり「走りの力の面」では4サイクルより有利ですが、燃費競争でも排ガス規制でも不利な2サイクルエンジンであるために、このメイトもその後の時代の流れで4サイクルエンジン搭載車が出てくることとなりますが、それでもユーザーの要望によって、2サイクルエンジンも廃止ではなく「併売」して生き残っていきます。乗った感覚で2サイクルエンジンのほうが「力があるな」って感じるのです。原付のような小排気量車では特にそれは顕著に感じられます。

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上の写真の「タウンメイトT50」の登場は1982年。この時代、王者「スーパーカブ」がマイナーチェンジ毎に「燃費攻勢」を仕掛けてきます。1983年の「スーパーカブ50」でついに史上最高の「180km/L(30キロ定値走行時において)」達成車を発表するに至ります。この記録は今も破られていません。この時期はそういう流れの中にあって、ヤマハもスズキも燃費に有利な「4サイクル車」の開発、発売をせざるを得なかったわけです。

 

ちなみに2021年現在のカブ50のカタログ上の燃費は「105km/L」となっています。走行性能を考えたときに「無難な燃費」に落ち着いたのだと思います。

 

この時点でもすでに「2サイクル」「4サイクル」が入り乱れてわけがわからなくなってきますので、これからは少し要点をザックリで行きます。

 

その後この見た目の形を保ちつつもヤマハもスズキも「郵政省」(現日本郵便)の特化したいわゆる「郵政メイト」や新聞配達用に特化した「ニュースメイト」が登場してきます。

 

より重いくて大きな荷物が積めるように、キャリアを頑丈で大型化しフロントにもかごやバッグを着けられるようにし、より小回りがききやすいように17インチのタイヤを14インチに小さくしたモデルが登場します。

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webike.net

「タウンメイト90」です。またこの形が一般のファンにウケてこれで山道を走りやすいように改造したりする方たちも登場してきます。ハンターカブの発想ですね。

 

さてさて、ここまでごちゃ付いた「王者スーパーカブ」の影響力ですが、1994年に、ヤマハヤマハらしい起死回生の逆転ホームランをかっ飛ばします。

 

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yamaha-motor.co.jp

全く新しい新世代ビジネスバイク「ヤマハ・ギア(GEAR)」の登場です。

これには、ホンダもスズキもひっくり返ったことでしょう。「ギア」と「ベンリイ」に付きましては、「スーパーカブの子どもたち」として第3段でお送りいたします。

 

 

 

 

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bikebros.co.jp

「スズキバーディ90」2001年型最終形態です。だいぶ「スーパーカブ」から遠ざかりましたね。おしゃれとは言いにくいけれどスズキらしい機能的なデザインを感じます。

 

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honda .co.jp

ホンダスーパーカブ最新型「C125」です。もう原点回帰と言えるほど見た目は「スーパーカブ」してますよね。

 

それにしても「スズキのバーディ」(涙、涙・・・)頑張りましたよね。よくぞここまで・・・。

 

ヤマハもスズキもよく頑張っています。

 

さて初代、スズキバーディの前の原型は。

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webike.net

「スズキ・スーパーフリーF50」1969年。まさか30年後に超一流大学のサークルが大事件を巻き起こすとは、「スズキ関係者の方」は夢夢思わなかったでしょう。なんともはや・・・。

 

まんま「スーパーカブ」ですね。もちろん細かいところにはこだわりを持たれていたでしょうが、「ヤマハ・ギア」登場までは致し方なかった。というかこれはやはり「ホンダ・スーパーカブ」の偉大さの証明でもあると思います。

 

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ja.wikipedia.org

 

次にようやく「バーディ50」登場です(FR50)1971年。ヘッドライト下の黄色いポジションランプが印象的でマニアの中では「行灯(あんどん)」と呼ばれていますが、悲しいかなこの呼称もある一定時期「スーパーカブ」のポジションランプがおんなじデザインで通称「アンドンカブ」と呼ばれている方がメジャーです。

 

このタイプが、1993年の生産終了までいわゆる「見た目スーパーカブ」系の2サイクルバーディーの代表選手と言えると思います。

 

ここまで来ると、マニアの方でもない限り、なんだかどれも似たりよったりの形で「オタク族」ならいざしらず、ちょっとしんどくなってきたかと思いますが・・・

 

しかしもう一台どうしても行かせていただきたいモデルがあります。

 

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ta.wikipedia.org

「スズキ・RC50」1990年。「別に普通のバーディーじゃん」とおっしゃる貴方様のためにこのブログを書いています(またか)。プロの方にはほんの少しだけ「お褒め」いただけるかもしれません。またこの「RC50」は上の「行灯バーディー」の上級車種の位置付けで「バーディー」とは呼ばれていませんでした。そして「行灯バーディ」も併売されていたわけです。こういうところがいいですね。

 

ポイントは白いレッグシールド(泥除け)に見える、5本のスリット。このスリットこそがこのエンジンの「紋所」。興味のお有りの方には「20へえ」くらいいただける代物なのです。

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ja.wikipedia.org

 

小さすぎて見にくいのはご勘弁ください。小さな写真の銀色の部分に「JET-COOLED」と刻印されているんです。これはこの裏側にはファンがついていてこの写真で言えば右側から「吸気して」左下へ「熱を」「吐き出す」「強制空冷」を行うもので、エンジンの頭は自然の空気で冷やすけれどお腹の部分は扇風機で強制的に冷やすという「半強制空冷エンジン」というものです。

こういうの大好きです。

 

スズキは私の「GT380」でも「ラムエアシステム」と言うちょっと凝ったエンジンの冷やし方をする機構がついていて「ぶっ飛ばしても熱ダレしにくい」機構を採用していた会社です。

 

考えてみても、あの白い泥除けは走っているときは良いだろうけれど、渋滞していたり町中を走ったり止まったりしていたら熱がこもりやすいのは事実でしょう。あの「スリット」はそんな暑い熱を逃がすためのものだったのです。

 

スリットは当初は5本でしたがマイナーチェンジで3本になりました。マニアの方にはバイクの年代を見た目から判断する材料となっているようです。

 

さてここからは、もうヤマハの流れと似たような感じで、「郵政バーディー」「新聞配達用バーディ」が生まれ、その形の変化の中から一番初めの写真のもう「スーパーカブ」ではないビジネスバイクの形へと進化したわけでした。

15.「 ホンダ・スーパーカブ」の面白い仲間たち。

まずはじめに・・・・。モンキーと同じく、まずは前書きから・・・、

 

やはりこの「キングオブオートバイ」と言える「ホンダ・スーパーカブ」は原付バイクを語る上で避けては通れない車種ではありますが、その偉大さ故に「書きにくい」のが本音です。おおよそこの世にこのバイクに精通していらっしゃる方は星の数ほど存在しているし、ブログでも動画でも書籍でも「ホンダ・スーパーカブ」に関するものはあまりにも多いので、悩んで悩んだ挙げ句・・・、私流としては「スーパーカブ」本体のことや歴史はここでは深堀りし無いことにしましたのでご了承ください。

 

そこで私流には「スーパーカブ」を本流とした、ちょっと珍しくて面白いモデルのいくつかをご紹介したいと思います。もちろん知識不足、勉強不足から手落ちや過ちも出てくるとは思いますが、そのあたりはいつものように大目に見ていただきたいと思います。見た目を見て「へえ~、こんなのもあったんだ」とこれからカブの世界に足を踏み入れようとなさっていらっしゃる方のご参考になればと思っています。

 

また今回も「Wikipedia」と共に「英知出版」様の1995年「絶版車ガイド」を参考にさせていただきます。

 

もう一つ「ちょっと珍しくて面白いモデル」というのは、「スーパーカブ」に関して言えばナント言ってもキング様なので、「スーパーカブを元にしたモデル」となると本来なら「モンキー」も「DAX」もCB50以前のスポーツモデル「CL」とか「CS」とか「SS」とかみんな仲間になってしまいます。

 

これは「横置き」(エンジンが前に倒れている形)「4サイクルOHV*」(後にOHCになりますが)エンジンでギヤも一体としたエンジン全体のこの形を「スーパーカブ」が採用して、それが『今日まで』細かい所はどんどん変化していますが『基本的な形』は変わっておらず、その形を継承している車種はあまりにも多すぎて網羅できないので、少なくとも「スーパーカブ」の見た目から大きく逸脱していないモデルに絞り込もうと思います。

 

*「OHV」「OHC」ってよく聞くけど何だ????

 

細かい機構は調べていただくとして、「OHV」(オーバーヘッドバルブ)古い、「OHC」(オーバーヘッドカム)新しい。

と考えていただいたらよろしいかと思います。「OHV」より古いと「サイドバルブエンジン」などが有り、「OHC」より新しいと「DOHC」(ダブルオーバーヘッドカム。ツインカムなどと言うときもあります)などがあります。

 

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mc-web.jp

 

今のカブです。完成された素晴らしいデザインですよね。惚れ惚れしてしまいます。

私もそうでしたが、若い方がバイクの「カッコいい」と言う見た目に「レーシングマシン」を思い浮かべるのは、オートバイが乗り物である限り「速さ」を追求した頂点に有る「レーシングマシン」の形に憧れるのは当然のことでしょう。

私もその一人でした。1980年頃だとこの「スーパーカブ」は日常の足として、仕事の道具として今と同じように、街中にあふれていましたが、当時の若い私達の感覚では「カブ」は「ダサいバイク」でした・・・。

 

しかしカブが登場した1958年当時このカブは「最高にかっこいい!おしゃれの最先端」憧れのバイクだったそうです。

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bike-lineage.org

 

初代「スーパーカブC100」です。C100といいますが50CCです。

上の写真と見比べていただけますか?ハンドルと前のタイヤのサスペンション以外はあまり変化を感じません。63年間大きく変わらないデザインて凄いとしか言いようがありませんよね。

 

しかしこのバイクが当時なんでこんなに憧れられたのか?といいますと、この当時1958年の他のバイクを見てみると・・・。

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「スズキ・スズモペット

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autoby.jp

「田中工業・タスモペット

 

とまあこういうバイクが原付50CCだったわけで、そこへ馬力は2倍の4.5ps,

最高速度70キロ(カタログ値)を謳って登場した「スーパーカブ」でしたからみんな飛びついたわけです。発売1年で月産1万台を突破、この「スーパカブ」増産の為に作られた「鈴鹿工場」が完成すると月産3万台を上回る。

 

これは私が「ロードパル」のところで書いた年間25万台の大ヒットの数字を上回るもので、その年代の経済背景の違いから行っても如何に「スーパーカブ」がバカ売れしたのか?がわかります。新車価格が55000円。当時の平均的サラリーマンのお給料が2万円台だった時代にです。

 

しかしそうは言っても「スーパーカブ」は仕事にも使えるバイク。もうちょっとなんとかならんのかなあ?・・・ということで登場したのが、

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young-machine.com

1960年「ホンダC110スポーツカブ」

これはもう、文句なく「カッコいい」ですね。今の「ネイキッド」の源流を感じます。これでお蕎麦の出前は、しないと思います。当時の若者が憧れた気持ちが伝わってきます。

 

そしてこの流れは、同じようなデザインの「CS90」へと引き継がれ、この頃エンジンもより高回転高出力に対応しやすい「OHC」にカブも含めて変化していき「CS90」は「CL90」と言うオフロード系バイクを生み出し、「ヤマハDT1」の登場1968年によって「オフロードバイク」が、進化していきます。

 

オンロードバイクは、250CC2気筒の「C70」、125CCで「C90」、そして初の「CB」を冠した「CB92」から進化し「CB450」をへて1969年の「CB750」(ナナハン)へと繋がっていく。

 

 

ここで一旦原点へ帰りますが、その前にもう一台・・・。より「オフロード」へ、より「サーキット」へと進化していく過程の中で、今も絶大な人気を誇り売れているバイクに「CT125ハンターカブ」があります。

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autoby.jp

カッコいいですね。大人気です。これもカブ系のエンジンを使った、よりオフロードに強い「ハンターカブ構想」というのが持ち上がります。

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bikeblos.co.jp

これは「CT50」と言います。大元は1963年のハンターカブ55。そして1964年CT200(200と言っても90CCでした)これが1967年には「CT90」と進化しましたが、ここまではあくまで「輸出専用車」でした。やはり国内より国土の広い海外のほうが需要が大きかったと思います。

そして1968年にようやく「CT50」として国内販売が開始されました。このバイクの素晴らしいところは、「副変速機」を備えていたことです。

 

「CT90」の90CCエンジンから50CCへエンジンはスケールダウンしましたが、この「スーパートルクレンジ」と言われた「副変速機」を備えたことで、3速ATのロータリーチェンジに「高/低」のギヤを別に設けることによって3☓2の6速の変速ギヤを駆使することが出来ました。

 

通常の走りでは「高」☓3速で走り、山に入ったら「低」に切り替えれば、急坂でも物ともしない頼もしい力を発揮しました。

 

自転車の変速ギヤを想像していただけるとわかりやすいかと思いますが、自転車のギヤで言いますと、後ろタイヤに付いてる変速ギヤが普通の自転車のギヤでギヤの直径が大きくなるほど「力は出るけどスピードは出ない」となりますよね。これが「副変速機」の場合はペダルを漕ぐ所にある前の変速ギヤにあたり、ギヤの直径が大きくなるほど「重くはなるけどスピードは出る」となるわけで、前2段、後ろ5段変速でその自転車は10段変速と言われるのと、理屈は全く同じなわけです。

 

この山へ奥深く分け入ったり、砂地や泥濘地などを走るための「副変速機」と言う発想はとても魅力的で素晴らしい機構だと思います。

 

この「副変速機」付き車はその後レジャーミニバイクの「ホンダ・モトラ」にも搭載され、中古車市場では高値取引されているバイクになっています。

 

このスピードは出ないけれど強い力を発揮できるギヤの機構としては「副変速機」とは別に「エクストラ・ロー」発想というバイクもあります。1速のギヤ比だけを特別に大きく取って、山道や砂地など大きな駆動力が必要なときにはそれを使うと言う考え方です。代表的なバイクは「ホンダ・シルクロード250」に付いています。これは「エクストラ・ロー」へギヤを入れるときは、通常のクラッチとは別に小さなレバーがついていてそれを握って「エクストラ・ロー」へ入れるという本格的なものです。

また「カワサキ・スーパーシェルパ250」などはもともと6速ミッションですが、これの1速のギヤは「エクストラ・ロー」として、普通の1速より大きなギヤ比の設定になっています。大きな力を発揮できるということは「スピードは出ない」わけで、これがまた「歩く速度」でも、両足を地面に付きながらバランスを取って進む、2輪2足走行も可能となり山奥や柔らかい砂地でも「駆動力」を発揮できるようになっています。

 

「CT50」に話を戻しますが、このあとから1967年「CT90」1980年「CT110」2013年「クロスカブ110」2020年「CT125ハンターカブ」

 

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へと進化していくわけです。大きな流れはおわかりいただけたかと思います。

 

2つポイントをお話しますと・・・。

①「ハンターカブ」と言う名称はすべてのこの形のバイクの総称ではなく、時代によって「ハンターカブ」と呼ばれたり、呼ばれなかったりしている。しかし、現実的には総称としてこの形のスタイルのバイクは「ハンターカブ」と呼ばれることが多い。

 

②副変速機の機構もすでに現行の「ハンターカブ」にも「クロスカブ」にも付いておらず、一定の期間のモデルにしか付いていない。

 

 というところが面白いと思います。私はこの手の機構は「大好き」なのですが、現行車では付いていないとなると「市場ではあまり必要とされていない」というメーカー判断があったのではないかと思います。

 

ですから私が中古で狙うとしたら、間違いなく1981年以降クロスカブ以前の「副変速機」付き車ということになります。

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moto.webike.net

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「外見から簡単に副変速機のありなしを見分ける」方法をご紹介します。・・

上が「ナシ」下が「付き」です。下のモデルの110と書いてあるステッカーの、「時計の7時方向」に固形石鹸のようなモナカのような出っ張りがありますが、これが「副変速機」です。上のモデルには付いていません。これで簡単に写真から「付き/ナシ」の判断ができます。

 

 

話が長くなりますが・・・。どうしても言いたいことがもう一つだけ・・・。これは上も下も同じですがまた110のステッカーの「時計の2時の方向」を見ていただくと黒いゴムホースが見えますが、この先にキャブからつながる「空気の給気口」があります。ほとんどリヤキャリヤと同じ高さです。そして排気管も他の「右向き写真」を見ていただくとおわかりのように、アップマフラーで排気口はリヤキャリアのすぐ下まで来ています。

 

これは長い時間は無理にしても、このバイクはこの高さ(吸気口と排気口)の下まで水没してもエンジンは動き続ける事ができる。ということです。これはとても良く考えられているなと思う、このバイクの素敵なところです。(路面状況などの諸条件によっては走行可能を保証するものではないとは思いますが、機構の発想が素晴らしいと思うのです。)

 

次はこれです

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「何?ふつうの古そうなカブじゃん!」と言って頂いたらこのブログはあなたのために書いております。

カブにお詳しい方は「オ~~。これを忘れたら怒るでぇほんまに・・」といっていただけるのではないでしょうか。

 

「C240ポートカブ」と言います。ワタクシはこの手の方向性が大好きなのであります。このモデルは「スーパーカブの廉価版」というバイクです。ハンドルがパイプ製、ミッションは2速AT(当時のスーパーカブは3速AT)タイヤが「スーパーカブ」の17インチから15インチへ小径化、キックペダルは左側(普通は右側)で、しかも折り畳めない(普通は折り畳める)。極め付きは「ウインカーがない!!」「ストップランプも無い。」1962年昭和37年の発売当時はストップランプは「赤い反射板」、ウインカーは、「ライダーが右左折時に手を挙げる」で良かったのです。素晴らしすぎます。「スーパーカブ」が55000円で「ポートカブ」は43000円。

 

しかし、大して売れず2年で廃番となりました。(こういう希少性が大好きだ!)中古車が出ていないか探しましたが見つかりませんでした。(残念)

 

ところで、「スーパーカブ」ってどこが「スーパー」なの???って疑問のお答えをします。それは「スーパー」じゃないカブが存在していたからです。

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wikipedia.jp
ちょっとわかりにくいかもしれませんがこれが「スーパーカブ」の元祖「ホンダ・カブF-2型」と呼ばれるものです。普通の自転車にエンジンをくっつけたモデルでタンクが赤いところからプロの方には「赤カブ」と呼ばれています。この頃はまだ「2サイクルエンジン」で100社以上が群雄割拠していた当時のオートバイメーカーの中から構造が複雑でお金もかかる高級な「新開発の4サイクルエンジン」を引っさげて、「スーパーカブC100」が誕生したわけです。

 

*4サイクルエンジンと2サイクルエンジン。

 

いつものように難しい話は抜きにしてザックリ簡単に表にしましたので見てください。

 

  4サイクルエンジン 2サイクルエンジン
静か うるさい
普通の馬力 そこそこ あり
構造 複雑 シンプル
高回転に 強い そこそこ
燃費 有利 不利
排ガス規制 有利 不利
新旧で言えば

バイクのプロを目指していらっしゃらなければ、このくらいの感覚で思っていただければ、よろしいかと思います。

 

これにまつわるわかりやすい昔話しにお付き合いいただきます。

私がすでに2サイクルの熟成の粋に達しつつあった「スズキGT380」を乗り回していた頃、スズキから新しい4サイクルバイク「GS400」と言うバイクが出ました。流麗なスタイルに最新のDOHCツインカムエンジンを載せた、それはそれはかっこいいバイクでした。友人と良く箱根へ「ぶっ飛ばし」に行ったものですが、仲間の4人の内訳は「GT380」2台「GS400」2台で箱根のターンパイクと言う有料道路を「大観山」の頂上まで麓の料金所からレースをしたものです。何十回と走りましたが4サイクルの「GS400」は2サイクルの「GT380」に1度も勝つことは有りませんでした。当時は自分の腕が良いのだと思っていましたが、これが少しバイクのことがわかってくるととんでもない間違いだったことがわかりました。当時「GT380」の馬力は38ps「GS400」は36psでした。車重は若干「GS400」のほうが軽かったと思います。にもかかわらず「GS400」は全く一度も「GT380」の前に出ることは有りませんでした。「箱根ターンパイク」という有料道路は、長い直線の上り坂の多い道で、マシンはコーナリング性能より「エンジンの馬力」が物を言います。しかし馬力は2台ともほとんど同じ・・・。

実は私もわかりやすくするために単純に「馬力」と言っていますが、エンジンを評価するのには「〇〇PS」と共に「〇〇kg/m」と言う表示を目にされることと思います。これはトルクと言ってこれもエンジンの馬力を表す目安の一つなのです。

ほとんど同じ排気量の「GT380」と「GS400」パワーは2psの差でしたが、トルクは「GT380」が3.8kg/m、「GS400」が3.2kg/mと圧倒的に不利だったのです。

当時「新しい車種のGS400」の友人はいつも地団駄踏んでいましたがでいましたが、これは決して友人の腕のせいでもバイクのせいでもなく、「2サイクル」と「4サイクル」のトルクの差だったわけです。

 

しかしながら未来を睨んで、「燃費」や「排ガス規制」に有利な4サイクルエンジンをホンダは積極的に作っていきますが「馬力(トルク)が出やすくお金のかからない2サイクルエンジン」は、各メーカーが主流で使い続けていたわけです。

そんな中、当時の2サイクルエンジンの2倍の出力を持った「4サイクルエンジン」の出現は、まさに「スーパー」だったわけです。

 

 

地上の星を知ってほしい。これは「おもしろい仲間」とは言えませんが、レッキとして存在していた、この車種です。

 

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スーパーカブC70」です。

なんの変哲もない70(73CC)のスーパーカブでしたが、20世紀末の頃は、スーパーカブは50,70,90の定番ラインアップがありました。今は車種が絞られていますから、50CCの上はすぐ90CCとか110CCや125CCとなっていますが「懐かしの・・」観点から言いますと70CCスーパーカブは活躍していたわけです。

 

ルーツは1961年のC105、これは54CC。中途半端ですが、原付50CCではどうしても物足りないと言う需要に答えるものだったのだと思います。そして1965年の「C65」63CCです細かく刻んできますね。そしてようやく1969年にC70として落ち着きます。

 

そしてこの流れが生産中止の2000年まで続きますのも、感慨深いものがあります。

 

特に目立った新機構などはなくただ50CCでは物足りない、90CCではエンジンが大きすぎるという、需要の為に存在していたC70。わかりやすいお話は「スーパーカブフリーク」と言われる「スーパーカブ」のスペシャリストの方々がノーマルの「スーパーカブ」を追い求めたときにたどり着くのはC70なのだそうです。大人のスーパーカブの大人の選択肢それが「スーパーカブC70」なのだそうです。

 

お付き合いいただきありがとうございました。「スーパーカブ」の面白い仲間たち「前編」の終了とさせていただきます。(まだやんのか)