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懐かしの原付きバイク大辞典 (Nostalgic moped bike dictionary)

より多くの人に原付バイクの楽しさを知ってもらいたい

8. 今!現在、バイク初心者の女性におすすめする、スクーター(中古)

昨今のバイク離れは「あの時(1980~1990年代)」は、ブームがあったから異常な状態だったわけで、現在が「正常」なのかもしれません。

 

しかし、あの当時は数多くの車種があってそれぞれに「嗜好」や「工夫」を凝らした原付バイクがたくさんあったわけですが、今現在「初めてバイクを」「買ってみようかな??」と思い立った方たちはどうなのでしょう・・・。1990年代は100車種近くから原付バイクを選べたのに今や・・「10種」程度しか有りません。

 

それでも「初めてのバイク」というのは何も無理して「新車」を買う必要もなく自動車と同じように「中古車を狙う」と言う選択はあるし、「中古の販売店」さんはこの厳しい環境の中でもたくさんのお店が頑張っています。

 

そこで今回は私が思う・・・

 

「初めて買うの原付きの中古を、今女性が探すとしたら何がお勧めなのか???

をご紹介したいと思います。まずは私の娘が16歳だったとして(実際は3○歳・・)何を基準に考えるか?です。

①音が静か

②小さくて軽い

③見た目が可愛い

④故障しにくく手間がかからない

⑤価格が安い

 

とこんな感じでしょうか・・・。となると・・・

①4サイクルエンジン

②スクーター

③メーカー品のお手頃グレード

の中から選べばいいことになります。

 

そこで私が選抜するのは

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ホンダ・トゥデイ

bikebros.jp

 

 

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ヤマハ・ビーノ

bikebros.jp

 

 

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スズキ・レッツ4

goobike.com

 

 

以上各メーカーから一番お手軽な50CCスクーターに登場していただきました・・・。

 

じつはこれ以外にもこの年代にはまだまだ様々な車種があって、「中古」で選ぶとしたら、もっと早くて、豪華でという代物も無いわけでは有りませんが・・・、いかんせんみんな中古であったとしても「お高い!!」

 

例えば、私の好みからするとこの年代でカッコいいと思う原付スクーターなら迷わず・・

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baikebros.co.jp

スズキ・ZZ(ジーツーと読みます)

 

 

これになります。エンジンはもちろん「パワーの2サイクル」、パワーは規制上限一杯の7.2ps、可愛い10インチの大きさのタイヤが定番の原付スクーターに12インチの一回り大きなホイールを履かせて、見た目の豪華さと走りの安定感を演出してます。(珍車と言われた私のアドレス110も12インチでした)

 

話をもとに戻しますが・・・、「中古」の値段が安いというのは、「古い」か「人気がないか」もう一つは「新車価格がもともと安い」かという要素になります。

 

私のご紹介したい3台は「新車価格」も控えめな(ビーノを除いて)、お手軽スクーターなのでした。

 

 

 

新車価格

車重

出力

シート高

燃費

エンジン

燃料 タンク

ホンダTODAY

94800

79kg

3.8ps

695mm

73km/l

4サイクル キャブ

4.6L

ヤマハビーノ

172000

78kg

5.2ps

715mm

70km/l

4サイクル    キャブ

4.5L

スズキレッツ4

104790

59kg

5ps

685mm

 

80km/l

4サイクル       イン ジェクション

4.5L

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでまた自作の表を作ってみました。これを見ると私がおすすめしたいバイクはなんとなくおわかりいただけるかと思いますが・・・。

 

実はもうわたし的には「1車」に絞られていたのです。(なんだよ!)

 

値段が安くてシート高も低くて乗りやすくて軽い燃費もいい!これはもう「スズキレッツ4」がイチオシのおすすめです。

 

表を見てもう一つの違いにお気づきになられていただけましたでしょうか・・・。そう「エンジン」の項目です。「スズキレッツ4」だけ「4サイクルインジェクション」と書かれています。ほかは「4サイクルキャブ」ですね。

 

私が一番この「レッツ4」をおすすめしたい理由がここにあります。「インジェクション」というのは、エンジンに燃料を送り込む装置のことで、実は「キャブ」もその役目は全く同じです。

 

「インジェクション」は日本語にすると電子制御燃料噴射装置といいます。かんたんにザックリわかりやすく言えば「キャブ」はアナログ、「インジェクション」はデジタルって感じ、「キャブ」は古く、「インジェクション」は新しい技術、「キャブ」は車寅次郎、「インジェクション」はアイアンマンって感じ、「キャブ」は・・・・あ!もういいですよね・・・。

 

「スズキのレッツ4」は2004年に他社に先駆けてこの「インジェクション」を搭載して新車販売を開始したスクーターなんです。

 

そしてこの2004年時代にはホンダもヤマハも「キャブ」しかなかったんです。ホンダが「トゥデイ」にインジェクションを搭載するのが2007年、ヤマハが「ビーノ」に「インジェクション」を搭載するのが2008年なんです。

 

今や4輪はもちろんのことバイクの世界でも原付きから1000CCバイクまで「インジェクション」は当たり前になりましたが、2004ねん当時はまだまだ過渡期にあったわけです。

 

ではなんで私がそんなにギャアギャア「インジェクションが・・・」「インジェクションが・・・」と喚き散らすかといいますと、それはその「メンテナンスフリー」(整備の手間が格段に少ない)の楽さにあります。

 

「キャブ」というのはエンジンに燃料を送り込む装置だと言いました。「キャブ」の歴史はエンジンの歴史とともにあって、「キャブ」がなければガソリンエンジンは動きません。

 

それほどまでに重要な部品なんですが、液体であるガソリンを「霧状」にしてエンジンに送り込む仕事をするキャブなんですがその構造は結構デリケートにできています。

 

 

ここでは「キャブ」の説明はまたの機会にいたしまして・・(危うく横道にそれるところでした)

 

 

つまりはキャブの代わりに「インジェクション」を搭載しているこの2004年の「レッツ4」は手間のかからないバイクとしておすすめできるのです。

 

バイクのエンジンを始動するときには、「キャブ車」の場合はまず「チョークレバー」を引っ張ってエンジンを掛けエンジンが温まってきたら「チョークレバー」をもとに戻すという面倒な作業が有りました。それでも昨今は「オートチョーク」なるものが出てきてこの作業をしなくても良くなりましたが、それでもそれはあくまで「アナログ」の世界で、バイクでも車でも「故障した」「エンジンがかからない」「エンジンの調子が悪い」「冬場はエンジンがかかりにくい」などなどの不手際を引き起こす要因はほとんど「キャブ」(オートチョークも含めて)が原因であることが多いのです。

 

これらの不満を一気に解消したのが「電子制御燃料噴射装置」インジェクションの登場だったわけです。

インジェクションなら寒い冬でも、夏場の炎天下でもエンジンは外気温を感知して適切な混合比のガスをエンジンにおくりこむのでエンジンは一発でかかります。

 

またこの技術は「燃費を良くしたり」「レースでパワーを上げたり」することにも応用が効いてまさに夢のような「部品」なわけです。

 

しかし普通に売ってる中古のキャブのスクーターでも販売店の整備士さんが汗水流してメンテナンスをしているおかげで「インジェクション車」と変わりなく普通に動いているわけですが、毎日毎日バイクを動かしている環境なら意外と故障は起こりにくいのですがこの「機械モノ」というのは「使わない」「動かさない」時間が長くなると汚れが付着したり細かい部分が劣化しやすくなってそれが故障に繋がりやすくなります。

 

インジェクション車も万能では有りませんが、その故障頻度は極端に少なくて日々のメンテナンスの手間は極端に少なくなりました。

 

結果・・・初めての手のかからない可愛い原付バイクのおすすめは2004年~2007年式あたりの「レッツ4」ということになります。

中古車市場の価格も5万円頃~からあるようなのでとてもお手頃です。まずは信用のおける「親切な近所のバイク屋さんを見つけて」原付きライフを楽しんでみてはいかがでしょうか???

 

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suzuki.co.jp

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